2026/03/15 13:55

ミヒャエル・ハイドン(Michael Haydn)は、

「交響曲の父」「弦楽四重奏曲の父」と呼ばれるヨーゼフ・ハイドン(Joseph Haydn) の5歳年下の弟です。


兄ヨーゼフがウィーンを中心に国際的な名声を確立したのに対し、弟のミヒャエルは主にザルツブルクで教会音楽の作曲家として活躍しました。

兄ヨーゼフほど広く知られている存在ではありませんが、ミヒャエル・ハイドンはザルツブルクの教会音楽を支えた重要な作曲家の一人です。


1771年に作曲されたこのレクイエムは、雇い主であった大司教の死に際して書かれた作品です。

翌年の初演の演奏会では、モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart) と父(Leopold Mozart) もこの作品を聴いたと伝えられており、後年、モーツァルトが作曲した《レクイエム ニ短調 K.626》にも大きな影響を与えたとも言われています。

作曲の時期と同じ頃、ヨーゼフは生後1年を迎える前の娘を亡くしています。そうした深い悲しみが、この作品の静かな祈りの響きにつながっているのかもしれません。


透明感のある合唱と、悲しみをたたえた旋律は、教会に静かに広がり、聴く人の心に静かに寄り添うようです。

18世紀ザルツブルクの宗教音楽の世界と、若きモーツァルトが触れていた音楽の空気を、実際の楽譜でお楽しみください。


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